隣の席の君。
教室に戻って
合唱練習の準備を手伝った。
「最初の15分はテノールと
アルトが教室で練習ね!!」
そう言い残して、
もっちーはソプラノの練習場所に行った。
「じゃあ並んでー!!」
今度は委員長が呼びかけた。
あたしは既に並んでますよ。
でも菊池が
「俺は女子側やだよ!!」
という感じで
始まれない感じ。
だから委員長が何か言おうとしたとき、
「じゃあ俺がそっち側行ってやるよ。」
解決。
だけど…?
菊池と代わって隣になったのは
中村。
「それでいいのね?
じゃあ始めよー」
委員長!!
話が違うよ…
ドキドキしながらもがんばって歌い切ると、
「なんか思ったことある人いる?」
あたしは何か考えてる暇もなかったよ。
なのに
「櫻井。お前言えよ!
あたしみたいに髪茶色くしてみてくださいって(笑)」
「ちょっと(笑)
バカにしすぎ!!」
ポンッ
中村の腕を軽く叩こうとして
つい触っちゃったことに
自分で照れてた。
「音とれるようになった?」
もっちーと一緒にソプラノが帰ってきた。