俺自信の正義

 カツン、カツンと着実に近づく足音が扉の前で止まる。

 予想できるのは二通り。俺がいないのに気付いた先生か、侵入者だ。

 取り敢えず身構えてその先を見つめる。

 「…ちぃ、…んどくせぇ」

 声が聞こえた?よな。

 「おーい、誰かいるのか?」

 取り敢えず声をかけてみる。

 するとブワっと寒気がした。

 「やっぱりイタああぁぁぁ!!!」

 扉の向こうから歓喜な声が響き渡った途端扉がぶっ飛んだ。

 「おわ!?」

 俺は風圧に吹き飛ばされ下の魔方陣の部屋に落ちた。

 「いってぇ…何が起きたんだ?」

 痛む体で起き上がり、上を見る。そこには一人の男が俺を見ていた。

 「お前はいったい何者だ?」

 「侵入者って言えばわかるよなぁ???」

 にやにやしながら答えてきた。

 「お前が榊原優だよなぁ?」

 「あぁ、そうだけど俺に何か用か?」

 あくまで冷静に対応する。

 「上からの命令でよぉ、お前が要注意人物らしくてよぉ。…消せって命令されたんだよぉ。」

 俺は息を呑む。
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