オレンジ
「翼ちゃんおはよう!今日もキレイだねぇ!」

優先輩が満面の笑みで冗談を言った



『…優先輩ιそぅいぅのは他の子に言ってください!…って言ってもすでに言ってるだろうけど』


「ははははっ…バレた?でも翼ちゃんが一番キレイってのは本当!さすが翔の妹だけあるし!」



『……そんなことないです…』


あたしは聞こえるか聞こえないかの声で呟いた

誰かの口から兄妹という言葉を聞くだけで胸が痛くなる…

だって思い知らされるから…

翔があたしの"お兄ちゃん"だよって…




バンッ…



いきなり背中に胸の痛みと同じぐらいの激痛が走った


『いったぁい!!』


あたしは思わず声をあげて後ろを振り向いた


「つばさぁ!何してんの!?一緒に学校入ろ…ッてゴメン話し中だったんだね」



振り向くとそこには
親友の深雪が立っていた


『深雪ぃい!痛いぢゃないまぁいいやッ!教室行こう!
それじゃ優先輩、失礼します!』



あたしはこれ以上この場にいたくなかったらこの場を離れるきっかけをくれた深雪に少し感謝した



「はいはぁい!勉強頑張るンだよ!(笑)」


『はははっ!はぃ!』


あたしは翔と優先輩に頭を下げると
深雪と
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