【短編】奇跡のスパイク
中章 試合
「これより、県大会トーナメント第一回戦を始めます。一同、礼!」
草太と中島にとっては最後の大会だった。
これが終われば高校受験の為に勉強漬けになる。
草太にとっては絶対に負けられない大会だった。
【加護中 VS 高山中】
草太率いる加護中は前半から攻め込まれていた。
シュートもFWの吉田が打った1本だけ。
トップ下に構えている草太はシュートを打てずにいた。
GK三上の好セーブでなんとか無失点で保っているが、点を取られるのは時間の問題だった。
そんな中、前半38分、チャンスがまわってきた。
高い位置でボールを奪った草太は、FWの吉田に速いパスを出した。
吉田は相手のディフェンダーを引き付け、もう一人のFW上田にパスを出した。
吉田からのパスを上田はワンタッチで、走り込んできた草太の前に落とした。
「いっけえぇぇ!!」
草太はゴール目掛けてシュートを打った。
が、ボールはゴールポストの上をいってしまった。
「あ、あれ?」
草太は今日おろしたばかりのスパイクをみた。
「やっぱり嘘か…。そうだよな、そんなに甘くはないか。」
結局、前半は0−0で終了した。
草太と中島にとっては最後の大会だった。
これが終われば高校受験の為に勉強漬けになる。
草太にとっては絶対に負けられない大会だった。
【加護中 VS 高山中】
草太率いる加護中は前半から攻め込まれていた。
シュートもFWの吉田が打った1本だけ。
トップ下に構えている草太はシュートを打てずにいた。
GK三上の好セーブでなんとか無失点で保っているが、点を取られるのは時間の問題だった。
そんな中、前半38分、チャンスがまわってきた。
高い位置でボールを奪った草太は、FWの吉田に速いパスを出した。
吉田は相手のディフェンダーを引き付け、もう一人のFW上田にパスを出した。
吉田からのパスを上田はワンタッチで、走り込んできた草太の前に落とした。
「いっけえぇぇ!!」
草太はゴール目掛けてシュートを打った。
が、ボールはゴールポストの上をいってしまった。
「あ、あれ?」
草太は今日おろしたばかりのスパイクをみた。
「やっぱり嘘か…。そうだよな、そんなに甘くはないか。」
結局、前半は0−0で終了した。