運命に導かれて


「ありがとうございますっ。」



羽衣の満面の笑みに、ジャンはもうお手上げだとばかりに深いため息を吐く。



そうしてジャンの視線の先に映るのはスキップでもしそうな勢いでワゴンを押す羽衣の後ろ姿。



ルカも羽衣には甘いがジャンもまた然り。



やはり羽衣はいつのまにか城の皆が愛すべき存在になっていったのだろう。







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