運命に導かれて

どこか上の空だった羽衣も２人の会話の中に自分の名前が出てきたことで違和感の正体に気づく。



「もしかしてあたしそのパーティーとやらに参加しなきゃならない感じですか？」



「ええ。パートナー同伴のパーティーですし、向こうからのたってのご希望ですから。」



「どうしても？」



「どうしてもです。」



ジャンはにっこり微笑んでいるものの目の奥は少しも笑っていない。


有無を言わせない感じだ。