運命に導かれて
「1ヶ月も執務をためて済むとでも?」
ジャンは仕事が絡むと途端に厳しくなるようだ。
それにはさすがのルカも言葉を詰まらせる。
羽衣はシリアスな場面だろうになんだかこのやり取りが面白くなってきた。
返す言葉を探しているのか全然納得していない表情のルカについにクスクスと笑い声が漏れてしまった。
「羽衣何を笑ってる。」
うっかり声を漏らしたせいで羽衣にまでとばっちりだ。
「2人とも凄く仲良しなんだな〜って改めて思っただけだよ。」
「仲良しってお前なぁ…。はぁ……。羽衣はジャンとダンスすることになるんだぞ?」