運命に導かれて
ちなみに今日のドレスはルカが選んだものだ。
シャンパンゴールドのプリンセスラインのドレスは
シンプルなデザインではあるが、そのふんわりとしたシルエットがとても羽衣に似合っていた。
「本当に大丈夫かな?変じゃない?」
「ええ。とってもお似合いですから心配なさらないでください。」
さっきから何度同じ会話を繰り返したことか。
さすがのアリーもこんなに似合っているのに何故不安になるのか苦笑気味だ。
「羽衣っ。準備できた…………」
「ルカ様。何度も申しておりますがノックをしてください。お着替え中だったらどうなさるんですか?」
「あ…あぁ。悪い……。」
ルカがノックをしないのはいつものことで
羽衣も特に気にはならなかったが
入ってくるなり呆然と固まってしまったことは気になった。