運命に導かれて



やがて夕食時。


アリーが部屋へと夕食を運んできてくれたが


羽衣はまだ食欲はなかった。


アリーが心配そうに声をかけるが


先程のアリーとのお喋りでいくらか元気は出たものの

まだ食事が喉を通りそうになく


あまり心配をかけないようせめてもと


温かいスープをゆっくりと口に運んだ。



元々小柄な羽衣。


それだけに余計に心配にはなるが


スープだけでも飲んでくれたので


アリーはそっと息を吐くと早々にベッドに入った羽衣へ声をかけ部屋の灯りを落とすと自室へ戻って行った。








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