運命に導かれて
第4章


「羽衣様。朝もスープだけですか?」



「アリー。心配かけてごめんなさい。でもまだ食べたくなくて…。」


食欲がないという羽衣の顔は


早々にベッドに入った割にはくまができていて


元々色白だが更に白く、いや寧ろ蒼白に近い顔色だった。



「羽衣様。昨日のミルクティお気に召したようでしたので、後程クッキーとともにお持ちしますね。」


アリーなりの気遣いだろう。


アリーの入れてくれたミルクティを羽衣はとても気に入っていた。


食欲はなかったが、その甘さに癒されるようでおかわりもしたのだ。


「ありがとう。クッキーなら食べれそう。」



アリーの優しさにやはりあまり心配をかけたくない羽衣は笑顔を見せたのだった。











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