運命に導かれて
羽衣の顔をもう4日も見ていない。
今までのルカなら例え欲を吐き出す行為中でも
相手の顔が見たいなどと思うこともなかった。
それが今はどうだ。
突然現れた少女の顔が見たくて仕方がない。
笑顔も恥ずかしがる顔も泣き顔も寝顔でさえもこんなにも見たいと思う。
「俺ついにいかれちまったか。羽衣の涙見てから調子くるいまくり。はぁ〜。」
今日はせっかく帰城できたというのに、ジェシカがまとわりついてきて最悪だった。
いくら伯爵家のご令嬢でも行き過ぎた行動にルイは頭を痛めていた。