運命に導かれて
自分がいない間に何かあったのではないかと思うが全くわからないとアリーは今にも泣きそうだ。
「そうでしたか……。」
「ジャンさんは羽衣様に何かご用でしたか?」
「ええ。ルカ様から羽衣様の様子を見てくるように頼まれたのですよ。」
本来ならルカが来たかったのだがそれができない状況にあることをジャンはアリーに掻い摘み説明した。
アリーが妙に納得してみせたので、ジャンは“昨日あった何か“が、あくまで憶測だがルカとジェシカが2人でいるところを見たということなのでは?と感じた。
アリー、そしてジャンも大きな溜め息を吐く。
端からみれば好意を寄せあっているのが明らかな2人。
気づいていないのは当人のみ。それがなんとも歯痒い。