運命に導かれて
「罪人ってことだよね…。あたしはどこかもわからない場所で殺されちゃうのかな……。」
羽衣の呟きは闇に消えた。
翌朝早く、昨晩庭で会った男が羽衣の元へとやってきた。
一睡もできなかった羽衣。
その表情は絶望し全てを諦めた色に染まっている。
「覚悟はできているようだな。」
「……何を言っても信じてもらえないならあたしはもうどうなってもいいです。元の場所へ帰りたいけどそれはもう叶いそうにないから。」