運命に導かれて
第8章
夕焼けに染まる部屋で初めてのキスをした2人。
橙色に染まる部屋など比じゃない程に赤く頬を染めた羽衣はあれから幾度となく唇を合わせても未だ慣れることがない。
「ルカ様っ……んっ。朝からっ…激しっ…んっ。」
早朝から部屋にやってきた王子様はまだベッドに眠る羽衣に何度も何度もキスを送る。
次第に深くなるそれにだんだんと覚醒する羽衣の意識。
「朝じゃなければいいのか?クス。このくらいでこんなに真っ赤になってたらこの先はいつになってもお預けだな。」
「………っ。もう。ルカ様っ。」