【短編】十一屋(トイチヤ)~ナニワ金融道~
「それで、どうでしょう。


返済等のプランを
御説明させて頂きたいのですが、

いかがですか?

お聞きになられるだけでも、御参考になるかと思いますが」


二人の男は、
ニコニコと微笑んで
朝日喜の顔を覗く。




「そう…ですねぇ…

聞くだけでも…聞いてみようかとぉ…」


「はいーぜひともどうぞっ」



二人の男は満面の笑顔になり、


いつの間に来たのか
目の前にはリムジンが停まっていて、



「わぁっ…すごっ」


「でしょう?

さぁさっ、
どうぞっお乗り下さいっ」


「ど、どうも。

有難うございます…」


朝日喜は、
不思議に思うどころか、
まぬけに礼など言いながら、
男らに勧められるがままリムジンに乗り、


どこかへと
連れていかれていった。


――――…
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