【短編】十一屋(トイチヤ)~ナニワ金融道~
「うちは、一万単位で貸し付けします。
利子は、5%です」
「5%?」
「はい。
一万借りたら、一万五百円の返済です。
安心でしょ?」
「はぁ…安いですねぇ…」
「はい♪
利子は、年利ではないですので、
例え、ずっと返済できなくて何年も経ってしまっても利子は増えませんので、
安心でしょ?」
「そうですねぇ~」
「いかがですか?
我が社の御融資♪
城頭八で借りた分を
うちで借りて返済して、
それからは、
こちらへは、
ゆっくりと返して下されば良い。
十日で一割の利子なんて、
安心して暮らせないじゃありませんか!
そうでしょう?」
「はぃ―…そうですぅ」
「ねっ♪。
ですから、そうしませんか?」
「そうですね。
そうしますぅ」
朝日喜は、何度も頷いていた。
利子は、5%です」
「5%?」
「はい。
一万借りたら、一万五百円の返済です。
安心でしょ?」
「はぁ…安いですねぇ…」
「はい♪
利子は、年利ではないですので、
例え、ずっと返済できなくて何年も経ってしまっても利子は増えませんので、
安心でしょ?」
「そうですねぇ~」
「いかがですか?
我が社の御融資♪
城頭八で借りた分を
うちで借りて返済して、
それからは、
こちらへは、
ゆっくりと返して下されば良い。
十日で一割の利子なんて、
安心して暮らせないじゃありませんか!
そうでしょう?」
「はぃ―…そうですぅ」
「ねっ♪。
ですから、そうしませんか?」
「そうですね。
そうしますぅ」
朝日喜は、何度も頷いていた。