シャイニング・ライト
 「確かにそうだろうな。だが悪魔って言うのは極端な臆病者だ。天界が隙間無く張り巡らした、悪魔探知結界がある。人間に寄生した


 状態では反応しないが、悪魔が人間から離れた瞬間、捕獲隊が悪魔をサーチ、捕獲できるようになっている。それを分かっている悪魔

 が学校から出る事はない。だが、この田舎町じゃ人も少なく周りからの交流がさほど多くない。田舎の人間が転々とどこかに旅立てば


 怪しく思われ、天界の人間のマークが嫌でもつく。悪魔ってのは可笑しい位に極端に安全を求める生き物なんだ。危険のあるリスクを

 背負ってまでこの町を出ようとはしないだろう。仮に出ても天界の人間が徹底的にマークする。それだけの人員と体制は整えてある」

 「じゃ、じゃあ僕の手助けなんて要らないんじゃないんですか?天界のハンターみたいな人を学校に派遣したら話は早いのに」

 「正体の分からない悪魔を相手にか?手当り次第学校にいる全ての人間を殺してけば可能だな。だが、そんな訳にもいかないよな?

 天界の法律には下界の人間に一切の干渉を持ってはならないと決まりがある。今こうして話している事自体異例中の異例なんだ。

 仮に悪魔が誰に乗り移っているか特定できたとしてもだ、天界の軍隊やスナイパーを派遣することは出来ないだろうな」

 
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