シャイニング・ライト
「どうして!?」

 「背水に陣に立たされた悪魔達が死に物狂いで抵抗するからだよ。奴らの攻撃力、殺傷能力は計り知れないものがあるんだ。人間界で

 戦いを挑めば、間違いなくかなりの犠牲者が出る。学校が戦いの舞台なら、誰も生き残れはしないだろう・・・そんな犠牲を払って

 まで天界は人間界に対してそんな大罪を犯すわけにはいかない!だから晃の力が必要なんだ!」

 「・・・・・・」晃は言葉が出なかった。そんな大役できる筈がない。ましてや人食いの化け物など戦えるわけもないからだ。

 「晃、君にこんな大役を任せるのも気が重い。けどな、お前しかやれるのはいないんだ。悪魔の奴は天界の人間がある程度近寄っただ

 けで嗅覚なのか気配なのか分からないが察知してしまうんだ!天界の人間が学校に近づいただけでも、気配を察知してしまう位に敏感な察知能力を持っているんだ。犠牲者や事を最小限に食い止めるためには、どうしても人間の力が必要だったんだ。これ以上の被害を食い止める為にも、協力してくれないか」

 ジャスティスは真剣な目で晃を突き刺すように見据える。晃はその目にたじろぐだけだ。

 「言いたいことは分かった・・・。でもなぜ僕なんだ?こんな弱くて情けない男にそんな大役が務まるとは思えないんだ」

「-命をかけて貰う任務だからさ。その為に自殺しようとした晃を選んだんだ。命懸けでこの事件を解決してくれる人間を探してたん

 だ。いじめられの晃が、まさかハンターだとは夢にも思わないだろう。悪魔の方も気づく筈がない。そういう理由からだ」

 晃に期待を込めたような、ジャスティスの言い回しだが、本当の所にはまったく違ういきさつがあった。

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