シャイニング・ライト

　－現在の天界の科学力、技術力は人間を生き返させる事は可能だ。が、しかし天界の法律ではそれはかなり天界では堅く禁止されていた。もう後にも先にも人間を生き返させることは無いだろう。晃を行き返させた裏には今回の非常事態の深刻さと、晃がもし死んでしまったという事態になった時、天界の弾劾裁判でこのプランを考えた役人が罪を逃れる為に考えた人選だ。人間の命を奪ってしまったが、その人間は一度死んでいるため私には大罪を背負う責任は無いといい逃れする為だけの人選・・・ジャスティスはこの事を晃には伏せることにした。言う意味も無ければ、自分自身この役がたまらなく嫌だったからだ。正直、伊藤晃の様な弱ったれな人間がこの事件を解決出来るとは到底思えなかった。

「悪いが、今返事が欲しいな。お前は死んだ人間だ。それを生き返らせた。もう一度言うがこれは異例中の異例なんだ。天界では任務の

　早期解決を要望している。その為に晃を生き返らせ、報酬もつけた。正直な話断る選択はないと考えてくれ」

　「・・・・・・」頭がぐるんぐるん揺さぶられていた。出来ない仕事を押し付けられてもどうしたらいいのか？けれどそれは人を救う

　為の選択でもあるのだ・・・自分の能力以上の物事をこなす力は自分にはない・・・自信も無い・・・。

　「僕の力じゃどうにもならない気がして・・・。喧嘩なんてした事もないし・・・ましてや今回のことは人間相手じゃないと言ったっ

　って、一応『殺し』でしょう？」

「天界から、武器が支給されている。こいつだ」