heart to heart +love☆
「頭を打ったみたいだけど、今のところ問題なし。骨折もしてないし、軽い打撲だけだね。一応数日間は注意して見てあげてね」
小児科の先生が棒つきのキャンディを差し出すと、満面の笑みを見せる空ちゃん。
「空、“ありがとう”は?」
律がそう言うと元気に答える。
「ありがとー」
「エライエライ」
そんな光景を見て気が抜けたのか、私は椅子から立ち上がれない。
「柚希も、偉かったね」
空ちゃんの頭を撫でたのと同じように、律の大きな手が私の頭を撫でる。
「…もし、何かあったら…どうしようって…っ」
堰を切ったように涙が溢れてくる。
大事な大事な宝物なのに。
自分がちゃんと見てなかったせいで痛い思いをさせたなんて。
そう思うと胸が苦しい。
小児科の先生が棒つきのキャンディを差し出すと、満面の笑みを見せる空ちゃん。
「空、“ありがとう”は?」
律がそう言うと元気に答える。
「ありがとー」
「エライエライ」
そんな光景を見て気が抜けたのか、私は椅子から立ち上がれない。
「柚希も、偉かったね」
空ちゃんの頭を撫でたのと同じように、律の大きな手が私の頭を撫でる。
「…もし、何かあったら…どうしようって…っ」
堰を切ったように涙が溢れてくる。
大事な大事な宝物なのに。
自分がちゃんと見てなかったせいで痛い思いをさせたなんて。
そう思うと胸が苦しい。