携帯小説家の憂鬱




《プルルルップルルルップルル》

『どぉしたの〜?
美雨ちゃん〜?』



「い、いや…いつもの場所に来ないから…っ心配で」

『心配してくれたんだ?』

「…うん。」


『僕ね〜風邪引いちゃったの』


「大丈夫なの?」


『熱ある。眠い。ダルい〜っ!』


「親は…?」


『今、1人暮らし状態〜』


「家の場所、教えて。」


『僕んちは〜学校の横にあるスーパーの正面っ!』



「わかった。
学校早退して行くから」



『本当!?
やったぁ♪』



「じゃあ、後でね。《プツッ》」



電話切ってから気付いたんだけど…

看病か…二人きりだよね…親いないらしいから…。

緊張する…








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