真実を嘘だと言い聞かせた僕ら。


案の定、晴馬はベッドで寝ていた。


毎日休まず働いてくれてるから…疲れてるんだろうな。当たり前だよね、もっと前から手伝えばよかった…。


部屋に入り、片寄ってしまった毛布をかけ直す。

「いつもありがとう晴馬…」


起こさないように部屋をでようと回れ右をした時、視界の端にアルバムのようなものが目に入った。


表紙は水色だけ。題名は何も無かった。


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