真実を嘘だと言い聞かせた僕ら。
倒れた私の上に覆い被さるようにしてきた晴馬に、何をされるか察し、本気で抵抗をした。
「いやっ!いやぁっ…!!やめて!!お願い!やめてっ…!」
ぶんぶん首を横に振って、手足をバタバタさせる。嫌だ。怖い。
だがそんな抵抗はお構いなしに、晴馬は冷たく
「あんまり暴れるな。黙って俺に犯されてろ」
そう、言い放った。
「い…いや!!いやぁあああ!!!!」
私には分からなかった。
何故私たちは共に兄妹である記憶を失っていたのか。
何故晴馬が私のせいだと言うのか。
何故…晴馬が私にこんなことをするのか。