真実を嘘だと言い聞かせた僕ら。
4、苦痛
目が覚める。
多分、晴馬の部屋。晴馬はいなかったから、下にいるのだろう。
起き上がると私は服を着ていなかった。昨日のあれの…。
下腹部がズキズキする。
部屋を見回して床を見ると、あのアルバムが落ちている。それが、夢でもなんでも無いことを痛感させた。
「…ふ…ぅっ…はる、ま…」
すごく悲しかった。
あんなに私の為に尽くしてくれていた晴馬が、あんなことをするなんて、悲しかったし信じられなかった。
信じたくなかった。