真実を嘘だと言い聞かせた僕ら。

ちなみに今まで勤めてきた執事さん達は、みんな辞めてしまった。


お母さんがいなくなって仕事があまり無くなり、お給料も減ってしまうから…と言うのが理由らしい。一方晴馬は、お金が減るからなんて贅沢な理由で辞めるわけないと、残ってくれた。


「旦那様、悠奈お嬢様。夕御飯の支度ができております」

晴馬は若いのに、テキパキ仕事をする。私も見習おうと何度決意したことか…。私には到底無理だなぁ…

朝起きて学校に行って、帰って宿題やって、おいしい夕御飯を食べてお風呂入ってだらだらして寝る。それが日課だった。

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