真実を嘘だと言い聞かせた僕ら。
どうしてこの家に俺の写真が……?疑問を抱きながら最後のページをめくる。
…もうダメだ。
バサッとアルバムが落ちる音が部屋に響く。
俺は下唇を強く強く噛みしめていた。
「なんで…」
その晩、このことを旦那様に詳しく聞こうと思っていた俺は、夕食の片付けが終わったところで旦那様の部屋に行った。
アルバムに写っていたのは本当に俺なのか。俺は旦那様の息子なのか。…俺は、お嬢様の兄なのか。