真実を嘘だと言い聞かせた僕ら。
旦那様は、全てそうだと肯定した。
「黙っていてすまなかった…晴馬…」
つまり…
俺は、実の妹に恋をしたのか。嘘だ…嘘だ。
交通事故だったらしい。お嬢様が道路に出てしまい、俺も彼女を庇うべく道路に出た。
その結果、二人とも被害を受け記憶喪失。
全てを説明して再び兄妹として育てることもできたそうだ。
でも、お互いを知らないのに「兄妹だ」と言われてもすぐには受け入れられないだろうし、
時間が経っても「兄妹」という気持ちは生まれないだろうと思い、別々に育てたらしい。