真実を嘘だと言い聞かせた僕ら。
6、束縛
晴馬が変わってしまってからまだ1日も過ぎていない。
一分一秒が長く感じる。
最低限必要なものしか置いてない部屋で、一体なにをしろというのだ。涙はかれてもう出ない。
ずっとベッドの上でゴロゴロしていた。
「どうしてこんな事になっちゃったの…」
…私があのアルバムをめくらなければ良かったの?違う。
もっと早く、言ってくれれば良かったんだ。
私と晴馬は兄妹だって、出会ったあの日から言ってくれれば良かったのに、どうして。どうして…