真実を嘘だと言い聞かせた僕ら。


夕方までずっと泣いていたから、目がパンパンに腫れていた。
すごい、不細工。
可笑しくって、笑っていると部屋のドアが開く。一瞬で笑みは恐怖に変わった。晴馬だ。

何しに来たのだ。



「夕飯だ。食え」





どうやら夕飯を持ってきてくれたようだ。
特に出だししてくる気配はない。私は恐る恐る、おぼんに乗った夕飯を受け取る。



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