真実を嘘だと言い聞かせた僕ら。


晴馬が出て行った後も、ソファでゴロゴロしていた。暫くして、心なしかふわふわしてきた…眠いんだな…。


睡魔に負け、夢の世界へ行こうとした瞬間、


リリリリリリリリリ!!!


「!」


電話が鳴ったのだ。
いきなりの事で一瞬で目が覚めた私は、晴馬かな?と思いながらも電話に出た。


「はい藤堂です」

『もしもし、お嬢か?上條だ』

「あ、上條さん。こんにちは」


電話をかけてきた主は、知り合いの医者さんだった。知り合いといっても晴馬と上條さんの仲が良くて、晴馬繋がりで…みたいな感じだ。


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