そばにはいつも・・・
タイトル未編集
「引っ越し~!!??」
私の声が家じゅうに響き渡った。
「なんで!?いままでこんなことなかったじゃん!!」
「すまんな。父さんの都合でこんなことになっちゃってよ。」
「あっ!私、残る!!一人暮らしします!!」
「却下。そんなのだめよ。玲愛も一緒に来るの!!いい加減現実を受け入れなきゃだめよ」
私の名前 宮橋 玲愛 中学3年生。
たった今、引っ越しについて聞かされたばかりである。
「それにしても!!こんな素敵な家に引っ越せるなんて!!お父さん!見直したわ!」
・・・何を見直したというのだろうか。
偶然、一軒家で、ただっぴろい庭が付いた家が当たっただけだというのに。
「いやぁ・・・。お母さんはやさしいねぇ・・・」
見直したなんていわれてどうも思わないのだろうか。
よろこんでる、場合じゃないだろ・・・。
「おやじ~。いつ引っ越し??」
「おっ!怜。お前もうれしいのか??」
「あぁ」
怜と呼ばれた男は、私の兄 宮橋 怜 だ。
「お兄ちゃん。彼女と離ればなれになってもいいの??」
「あ??もう、別れた。今、俺はフリーだ。」
「お兄ちゃん。あんまり彼女とか大事にしないよね」
「玲愛には関係ないだろ?」
「はいはい」
「!?なぬ!?怜、お前、彼女いたのか??」
「しらねぇ・・・・」
知らないのは多分お父さんくらいだろう。めずらしい。こんな天然なかなかいないだろう。
「とにかく!!あさって、引っ越しよ~!準備しておいてね!!じゃ、お母さん、寝るわよ~。おやすみ!!」
といって、風のように飛んでった。
「あさって??お父さん、明後日なの?」
「知らん、お母さんが決めたんだろう。」
「え!?勝手に??」

こうして、うちの家族の引っ越しは決まったのであった。
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