いけめんハーレム

間違えなく、あたしの隣にいる礼央と昨日の放送のせいだ。


とりあえず、あいていた礼央の隣の席に座ると・・・


「恋・・・?」


声のしたほうを見るとくりくりした大きい目であたしを見つめる美少女。


「里菜?」


「やっぱり!!恋だよね!?いやん超かわいい!!ってまさか入学式でブラックに放送されてた新入生って恋!?いつの間にか礼央くんも超イケメンだし!!ブラックに入ったんでしょ!?」



このとんでもないテンションはあたしの幼馴染しかいまい。
小学校まで隣の家に住んでいた大木里菜ちゃん。
ちなみにめんくい。

いつでもどこでもテンションが高く、
たまーに・・・いやほとんどうざい。

ていうか、あたし朝苦手でちょっと機嫌わるいんだけど。


いまだにべらべらしゃべり続けてる幼馴染がどうしようもなくうざい。

ああだめだ、我慢の限界・・・


「また一段とイケメンになっちゃって!きゃー!ブラックのイケメン幹部様の1人をこんな間近で見れるなんて、あたしいつ死んでも・・・「里菜、いい加減黙ってくれるかな」」


自分でも不良並みのオーラを醸し出しているのがわかる。


「あ、ごめん!!でもでも詳しくおしえてよ!!」


そういって聞かない里菜にしかたなく昨日と今日の出来事を話した。


あ、ちなみに担任は用事が出来たらしく、今のところ自習。


一通り話し終わり、
里菜からもらったビターチョコを口に入れた。


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