いけめんハーレム

「へー佐伯先輩ってすごいイケメンって聞いてたけど、やっぱうわさ通りなんだ?」


「うん、黒髪ですごい綺麗な顔してて・・・」


「星野先輩もかわいいらしいしね!!いいな、ブラックのマネージャー」


思わず交換しましょうか、といいそうになった。

1時間目が終わりのチャイムが鳴り響き、
それと同時にいつか聞いた明るい声が教室のドアから聞こえてきた。


「たーかなぁーしれーんさぁーん!!」


「こ、この声は・・・」


いつかの放送と同じ声・・・!


おそるおそる声がしたほうを振り返ると・・・


「いた!!みーっけ!!さすが俺様!!やっぱりビンゴだったしー!ってことでー礼央と恋チャン確保ー!」


あ、あああ、藍色ボーイ・・・!

ガシリと腕を捕まれ、
だるそうな礼央と一緒に連行。

てゆーか視線が痛ぇ。

昨日あたしが顔を伏せていた道を
今度は強制連行だしね!!


あたしたちの教室があった校舎をでて、
まだ新しい校舎に入る。

あれ、この校舎には人が1人もいない・・・
なんでだろ?


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