いけめんハーレム
「あ・・・」
「あ、恋ちゃん」
夏輝がふんわり笑いながら隣のクラスから出てきた。
「一人でなーにしてんのー?」
「んー考え事なう」
「そっかあーでも人生テキトーじゃないと疲れちゃうよー?ってやべ、俺様せんせーに呼ばれてるんだったーじゃぁまたねぃ!!」
ほんとに夏輝はテキトー少年だ。
あたしもそんな風にのらりくらりと生きれたらいいのにな。
ジュースを買うために長い廊下をてくてく歩く。
すれ違う度に言われる悪口。
礼央くんの・・・とか
例のエンジェルちゃん?とか。
極めつけは、
「ただのカワイソウな子じゃん」
確かにブラックの幹部様達に比べたら
月とミジンコ・・・いやゾウリムシかもしれないけど
だんだん顔が沈んでいくのがわかる。
やっぱり、
あたしは、ばかだ