いけめんハーレム
晴Side
あの日、
蓮斗と夏輝が倒れた恋を連れて来た時・・・
初対面なはずなのに、なにか懐かしい感情が溢れてきた。
さらりと滑り落ちるチョコレート色の長い髪を、
1束拾い上げるとふわりと香る甘い香り。
すやすやと気持ちがよさそうに眠る
口の悪い仲間、そっくりの綺麗な顔。
布団から出た細くて透けそうに白い腕を
そっとしまおうとピンクのマニキュアが塗らてキラキラした手を
掴むと、ぎゅっと握り締められる。
「は?」
ちょっ!なんではなさねぇんだよ!!
必死に逃れようと手に力を入れるが、
離れる様子まったくナシ。
なんなんだ、このオンナ。
意味わかんねー
初対面だしその前に寝てる割には力強い。
「・・・ないで・・・いかないで・・・」
行かないで?