いけめんハーレム
今日の車ん中は晴ちゃんと礼央とあたし・・・と朝から爽やかスマイルの運転手さん。
あ、名前知らないわ。
「運転手さーん!お名前なんていうんですか?」
「そんな名前なんて・・・瀬戸です」
「瀬戸さん!うお、爽やかに聞こえる・・・!」
「ばかじゃねーの?」
マジでいつかぶっ殺してやるからな、礼央。
いつものように華麗なハンドルさばきで道を曲がる瀬戸さんを
尊敬のまなざしで見つめる。
あんな人と付き合いたいな。
しばらくして、校門の前に着き
車を降りる。
今日からエンジェルちゃん復帰だ。
だから、堂々と校門の前に車・・・高級外車を止めて
礼央と晴にエスコートされながら降りる。
・・・なに2人して紳士気取ってんだよ。
あたしが車から降りた瞬間きゃーだか
ぎゃーだかわかんない悲鳴が聞こえた。
「ッチ、うるせーよくそオンナ共が」
そうつぶやきあたしのかばんを持って歩きだした晴。
静寂が訪れた。
恐ろしいほどに。