恋人は…最強ヤンキー

「なんでお前にそんなこと

言われなきゃなんねぇんだよ」

って高嗣のものすごく低い声が

病室に響いた。

「だって…。

そこまで高嗣が痩せたのも

本当に笑わなくなったのも

目の下にクマはってるのも…。

全部あたしのせいなんでしょ??

あたしがいるから

どんどん高嗣が気づ付いて行くんでしょ??」

この言葉に高嗣は

言い返してこなかった。

「高嗣に甘えすぎたんだよ。あたし」

「え??」

「もう、あたしは高嗣のそばにいちゃ…

いけないんだよ。きっと」

この言葉で高嗣は

顔色を変えた。

「どういう意味…??」

「もう…あたしといてそんなにつらそうな顔するなら

あたしが隣に居るのやめる」

「何…言ってんの」

「あたし…

高嗣が前見たいに戻れるなら

なんでもするよ??」

こう言ってあたしが微笑みかけた時…。
< 102 / 159 >

この作品をシェア

pagetop