恋人は…最強ヤンキー
「彌嘉は大学とか専門学校行かないの??」
と架璃拿があたしに聞く。
「行かないよ」
「なんで??」
「どうせあたしは家継ぐことになるから」
自分の夢があったとしても
あたしは家を優先する。
余裕が出てきたら
他の事に取り組めばいい。
ホントあたしも未来って・・
つまんないなぁ…。
「なんで架璃拿は歌手になろうって思ったの??」
突然問いかけた質問に
「え??いきなり??」
そう言って笑ってる。
いや、だってさ。
誰だってそう思うでしょ。
いつの間にか夢持って、
それに突き進んでる友達。
それはやっぱり
応援したいでしょ??
「あたしのきっかけはね??
彌嘉だったんだよ」
「は??」
思いがけない理由で
あたしの口から間抜けな声がでる。
「彌嘉との思いでとかいろいろ考えてたら曲作りたくなって…。
そんなら将来歌手になって
今の思いを全部歌にしたいって思ったの」