恋人は…最強ヤンキー
なんとなく今日は
授業を受ける気にならなくて、
午後からは屋上で
サボってた。
「寒…。」
それでも
このつめたい風が心地よくて
ずっと屋上にいた。
めったにここには来ないから
ここから見える景色が
とても新鮮だった。
「はぁ……」
入院して以来
お母さんには会った。
だけど父親には…
会ってない。
というより、
会い来てくれない。
あたしはなかなか
父親と仲良くできない。
だって実の父親じゃないのに
「お父さん」
なんて呼べなくて…。