恋人は…最強ヤンキー

目覚めたときのあたしは

顔が真っ青で

震えてて

汗びっしょりで…

自分が自分でなくなったようだった。

「なんなのよっ……‼‼」

その時

「彌嘉??大丈夫??」

お母さんがドアの向こうであたしに話しかけた

「大丈夫…だから。

会社は??皆困るよ」

ウチの親は世界を動かしてるって言っても

おかしくない企業の

社長だから…

「三浦から電話が来てね??

彌嘉が魘されてるから早く帰ってきてって」

三浦とはウチに仕えてる

執事のようなもん。

「ホント、大丈夫。ちょっと悪い夢見ただけだから」

「そう…??

じゃあ、仕事戻るわね??何かあったらすぐ連絡しなさいよ??」

「わかった。」

そう言ってお母さんは家を出て行った。

「お母さんにまで…心配掛けてるあたしって」

どうなの…??

ホント、馬鹿すぎる…。
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