恋人は…最強ヤンキー

「外の空気…吸ってこよ」

今のままじゃ…

気分転換すれば少しは楽になるかも…。

あたしはちょっと大きめのパーカーを羽織って外に出た。

そして

あたしが一番落ち着ける

敷地内にある植物園に向かう。

戸を開けた瞬間

「大丈夫ですか??彌嘉様」

と三浦が心配そうに駆け寄ってきた。

「あぁ…大丈夫。ごめん、今は1人になりたいから。」

そういうと

意味がわかったのか三浦は出て行った

「ふぅ……」

やっぱ落ち着く。

でも、震えは止まらない。

今までこんなことなかったのに、

鶯龍に高嗣をぶっ殺すって言われた時のあれは

結構衝撃だった。

あたしが高嗣を守んないと。

でも今は

あいつらにあたしの調子を乱されてる。

正気に戻んないと。

そしてあたしは大きく深呼吸して

「よしっ…‼‼立ち直れ自分!」

ってわけのわかんないこと言いながら

園を後にした。
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