恋人は…最強ヤンキー
「なんでだよ‼そこまでする必要っ…」
「あるんだよ‼あたしは華季禰の総長だ。
しかもあんたら2人の友達。大切なやつ1人守れないのに
総長やる資格なんてないんだよ‼‼」
「だからって」
「あたしはもう、決めた。
決めたこと、そして言った言葉は撤回しない。
必ず誰に何を言われようと
高嗣は今回喧嘩させねぇよ??」
ごめんね…高嗣
今あんたが泣きそうなことぐらい
分かってる。
肩震えてるし。
だけど今回だけは
本気でヤらないとヤバそうなんだ。
あたしの命がなくなるぐらいなら
まだましだけど、
2人がもしも…危なくなったら
あたしは生きてる意味がない。
とにかく今回は一切高嗣に
手出しさせないから。
「これだけ。ごめん時間使わせて」
「……」
「じゃぁ…ね」
そしてあたしが教室から出ようとしたら…
パシッ…
腕を高嗣に思い切りつかまれた
「何…してんの??」