恋人は…最強ヤンキー
「なんで俺が…男なのにっ…。
お前らの事守れねぇの??」
「守ってるよ。充分守られてるから。
だから次はあたしの出番だろ??」
「いつも……俺はお前に助けられて
今ここにいる。別に俺は自分の命ぐらい…」
なんでそういうこと言うかな…
高嗣のくせに‼‼
高嗣らしくない‼‼
「甘えないで‼‼あたしは高嗣がいなくなったら
またあのときみたいに1人になるの‼‼
あんたが言ったんじゃん‼‼もう1人にはさせねぇからって‼‼」
小さいころから親が忙しくて
夜もずっと1人だった時
隣に住んでた高嗣が毎日来てくれて。
『ずっと一緒にいてやるから。
もう1りにはさせねぇよ』
ってあたしに言ってくれた。
「だからあたしは…あの言葉がなきゃ
もしかしたらもうここにいなかったかもしれない。
今は自分の命なんてこれっぽちだよ。」
あたしは…
これ以上言ったら泣いてしまいそうだから
高嗣の手を振りほどいて
走って教室から出た
「彌嘉っ……‼‼」
高嗣の泣きながらあたしを呼ぶ声に
心を痛めながら…。