恋人は…最強ヤンキー
あたしが目の前にいる奴に夢中になってると

「総長‼‼」

あたしの背中に

鋭い痛みが走った。

「……っつぅっ……」

鉄パイプか

金属バットで

殴られたんだろう。

あそこの傷が開いた気がする。

「総長…血がっ…」

やっぱな…

背中から出た大量の血が

服にしみて

服が重く感じる。

「どうってことねぇよっ…

とにかく今は喧嘩に集中しろ‼‼」

強がって見せたけど

実際は衝撃が大きかった。

「くっそっ…」

あたしは

本気でキレて…。

「なめんじゃねぇぞ‼‼」

そこら辺にいた奴を

一瞬のうちに片づけた。

あたりを見回せば…

残りはあいつだけ。

「……っ」

相手は…

瀬伊摩の総長。

こんな簡単に倒されると思ってなかったんだろう。

悔しそうに歯を食いしばってる。

「最後…だな??」
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