恋人は…最強ヤンキー
高嗣side


到底予想もつかなかった

彌嘉があいつらに撃たれるその日。

朝から

気分が悪く吐き気に襲われていた。

「気持ちわりぃ…」

こんな気分とは裏腹に

空は快晴。

こういう時に限って何かが起こる。


とにかく俺は胃薬を飲んで

学校に行くことにした。


昨日

彌嘉に初めて一緒に戦えないって聞いて。

あいつは

自分の命より

俺の命を優先した。


悔しくて…

あのあとしばらく教室で

俺は泣いてた。

なぜか親父にまで

『今回の闘いは

彌嘉ちゃんだけの闘いだ』

って言われて。

裏で何か仕込んでんのかって

親父に殴りかかったのに。

まさかこんなことになるなんて。

思ってもみなかった。
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