恋人は…最強ヤンキー
「高嗣です。三浦さんに話があってきました。
もしだったら…、外まで出てきてもらえませんか??」
「わかりました。すぐ向かいます」
三浦さんの
冷静な声を聞いて架璃拿が
「三浦さんて…ここに仕えてる人なのかなぁ??」
「あぁそうだよ。この家が建てられてから。」
へぇ~と横で感心する架璃拿を見ていたら
「高嗣様‼‼あ…架璃拿様も」
「あの…突然すいません。
彌嘉が全然電話にも出ねぇから…心配になって。今どうしてるんですか??」
すると一瞬で
三浦さんの顔つきが変わった。
「これ聞いて…心痛めないでくださいね??」
と寂しそうな声で言った。
「大丈夫です」
といつも以上に冷静に言ったのは
架璃拿だった。
「……彌嘉様は。誕生日の日お帰りになられてから部屋に閉じこもってしまいまして。
夜もずっと魘されてまして…。ひどい時には泣いてることや暴れてることも。
そして今日お医者様の方へ言ったら疲労・ストレス・栄養失調・睡眠不足などいろいろな
病名があげられまして…。」
彌嘉が…??
「ここ数カ月お母様方もお帰りになられず…。毎晩1人でお過ごしです。
とにかく今は精神的に追い詰められてる状態でして。
誰にも会いたくないと…心も閉ざしておられるんです」
マジかよ…。
そんなことにも気付かないなんて。
「今は…??」
「今は薬を飲んで眠ってらっしゃいますよ??」
「少し…見る事は出来ませんか」