恋人は…最強ヤンキー
そういうと
三浦さんは黙ってしまった。
「三浦さん…??」
「今は…お会いしない方がよろしいかと。
元の彌嘉様の姿…今はないんです」
「「え??」」
「何も食事していなくて。とにかくやせ細ってしまってるし…。
一緒に生活してる私も見るのが大変辛いのです」
三浦さんは苦しそうに
顔をゆがめた。
「とにかく今は…
彌嘉様をそうっとしておいてくださいませんか??」
「はい……。わかりました」
「申し訳ございません」
そう言って三浦さんは屋敷に戻ってしまった。
「高嗣君…」
「ん??」
「あたしたち…彌嘉の事何もわかってあげられてなかったんだね」
って最後の方に声が濁ってたから
横を向くと
架璃拿が涙を流していた。
「親友であり…彼氏なのにな??ホント、ダメなやつだよな。俺」
「あたし…何も分かってあげられてなかったって今頃気づいたよ…」
俺も……だな
「とりあえず今日は帰るね??バイバイ」
そう言って鼻をすすりながら
架璃拿は帰っていった。