維新なんてクソ食らえ後始末が大変でしょ、手代木の巻き
「戻ったぞ」


手代木が玄関で声をかけると、男の足音が近づいてきた。


「お前は誰だ」


水島が言った。


「妹さんが倒れたので看病してます」


手代木は急いで奥に向かった。


布団に葵が寝ていた。


水島が後ろから言った。


「さっき寝たばかりなんで…」


手代木が振り向いた。


「とりあえず礼は言っておく。

一体、貴様は何者だ」


「申し遅れました。
下町新報の記者で水島と云います」



水島は手代木の脇に座りった。
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