維新なんてクソ食らえ後始末が大変でしょ、手代木の巻き
影山が御者に斬りつけた。


手代木は馬車の扉を開けた。


中には等身大の藁人形が置いてあった。


「頭。

やられた。

罠だ」


手代木はそう叫んだ影山に逃げるように合図した。


後ろから、馬に乗った追っ手が剣を抜いて近づいてきた。


影山がそれを見て叫んだ。


「引け!

引け!

逃げろ」


手代木は影山と一緒に林に逃げ込んだ。
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