維新なんてクソ食らえ後始末が大変でしょ、手代木の巻き
土岐が手代木を見て影山に聞いた。


「そちらの方は」


「この前、話していた京都見回組の組頭だった手代木さんです」


土岐が疑いの目で手代木を見た。


影山がとりなした。


「この人は大丈夫だ裏切りはしない」


「あなたが手代木さんか。

私は土岐です」


「ハァ。

手代木です。

土岐というと土岐商会の関係者ですか」


土岐はハハと軽く笑った。


「関係というより、社長をしていますよ」


手代木は室内を見渡しながら言った。


「すると、ここは土岐商会の建物なんですね」


「まあ、そんなところだよ。

本当に、影山から今まで何も教えられなかったのだね。

そういえば、妹さんが大変だそうだね。
私がいい医者を紹介してあげようか?」

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